クレジットカードを使っていて怖いのが「不正利用」です。身に覚えのない買い物履歴が利用明細に記載されていたら不安になってしまいます。
不正利用被害に遭った際の対処法については何となく知っているつもりでも、具体的な対応はカード会社によって異なります。お使いのクレジットカードごとに不正利用が起きた時にすべきことを確認しておきましょう。
今回はAmazonマスターカードで不正利用被害に遭った場合の対処法について解説していきます。
1.口コミには「Amazonマスターカードで不正利用された」という声が多い...
Amazonマスターカードの申し込みページには、その他の商品と同様にクレジットカードに対するレビューが記載されています。
カード申し込み前にレビューを確認する人も多いと思いますが、それらをよく見てみると「不正利用された」という声が多くあるのに気がつくかもしれません。
例えば、こんなケースが見られました。
- 自分のカードを不正利用されて航空券を勝手に購入されたが、補償期間を経過していたため被害に遭った金額が戻ってこなかった。
- 不正利用されたが泣き寝入りするしかないと言われた。
- 不正利用されたがカードを止められないと言われた。
このように不正利用に対する補償は用意されているものの、期間や補償対象などの規約をよく確認していないばかりに損害金が戻ってこなかったというケースが多く見られます。
Amazonマスターカードの口コミを見てみると50件以上にも及ぶ不正利用に関する記載が見つかります。ポイント面でのメリットが大きいAmazonマスターカードですが利用には注意が必要なようです。
「紛失」「盗難」「流出」etc...不正利用被害に遭うパターン
クレジットカードが不正利用されるパターンとしては物理的にカードが手元から無くなる場合と、クレジットカードの情報が抜き取られるという場合の2つに分かれます。
前者はカードを紛失または盗難の被害に遭った結果、不正利用されてしまったというケースです。
後者はクレジットカード番号などの個人情報が流出した結果、不正利用の被害に遭うケースです。こちらの場合、さまざまなECサイトやネットサービスなどでクレジットカード番号を登録しているとハッキングなどの被害によって情報が流出することがあります。
その他にもカード会社やカードの発行元の偽装メールによるフィッシング詐欺やお店のお買い物でもスキミングによってクレジット番号が流出するケースもあるので注意しましょう。
2.Amazonマスターカードで不正利用されたら発行元の三井住友カードに連絡!
Amazonマスターカードを「紛失」「盗難」あるいは「不正利用」された場合、まず一番最初に思いつくのはAmazonへの連絡です。しかし、連絡することはできますが、結果的にカードの発行元に連絡するように告げられるだけです。
Amazonマスターカードの発行元は「三井住友カード」。
不正利用の被害に遭ったらまず「三井住友カード」に連絡をしましょう。
三井住友カードでは、不正利用の被害が発生した場合の補償について下記のように定めています。
不正利用が発生した際、三井住友カードの会員規約に基づいて、補償の対象外となるケースを除いて、紛失や盗難の届け出日の60日前であればカード会社による補償が受けられます。
つまり被害などに遭ってから「60日間」というのが1つのタイムリミットでもあります。期限内に連絡をすれば補償対象に関わる損害金を補償してくれます。
Amazonマスターカードで不正利用の被害に遭ったときの対処法
カードの紛失、盗難あるいは不正利用の被害に遭った際の対処法を順を追って説明します。
- 「三井住友カード紛失・盗難受付デスク」に連絡
- 不正利用被害の有無に関わらず、警察に届出を提出
- 三井住友カードの所定の書類を提出、被害状況の調査
- 不正利用の確認後、対象内の損害額を補償
以上のような流れになります。
重要なのは「三井住友カードへの連絡」と「警察への届出の提出」です。この2つがないと補償を受けるのが難しくなるので必ずやっておきましょう。「60日間」というタイムリミットもお忘れなく。
また、三井住友カードでは補償対象になるケース、ならないケースを以下のように定めています。
補償対象になるケース
クレジットカードが利用者本人以外の第3者によって不正利用されたとカード会社が認めた場合
補償対象にならないケース
- 利用者の故意または重大な過失による損害
- 損害の発生が保障期間外の場合
- 会員の家族・同居人・弊社から送付したカードまたはチケットなどの受領の代理人による不正利用に起因する場合
- 会員が本条第4項(届出事項の変更)の義務を怠った場合
- 紛失・盗難または被害状況の届けが虚偽であった場合
- カードショッピング、キャッシングリボおよび海外キャッシュサービス取引などのうち暗証番号の入力を伴う取引についての損害
- 紛失・盗難の通知を弊社が受領した日の61日以前に生じた損害
- 戦争・地震などによる著しい秩序の混乱中に生じた紛失・盗難に起因する損害
- その他本規約に違反する使用に起因する損害
注意点としては、不正利用被害に遭ったらすぐに連絡をする(60日以内)ことです。また、利用者の注意不足などによる損害に関しては補償の対象外となります。
3.Amazonマスターカードの不正利用に関する疑問を解決!
三井住友カードでは不正利用に対する補償について上記のように定めています。Amazonマスターカードを利用される人は事前にチェックしておきましょう。
ここでは、上記の内容では説明しきれない部分についてケースごとに解説していきます。
クレジットカードと一緒に発行したETCカードは補償の対象?
ETCカードも補償の対象内ですが、「車載器からの抜き忘れ」や「車内の置き忘れ」に関しては「会員の故意または重大な過失に起因する損害」と認められるため補償の対象にはなりません。
カードの裏面に署名がない場合、補償の対象になる?
カードの裏面に署名がない場合には補償の対象外となります。なので、署名は必ずしておくようにしましょう。
海外で紛失・盗難・不正利用の被害にあった場合は?
海外で上記の被害に遭った場合は「ポリスレポート」が必須となります。ポリスレポートは被害状況を警察側が文章化した書類を指します。
ポリスレポートは現地の警察もしくはツーリストポリスから入手可能です。ポリスレポートがなければ補償の対象外になる可能性があるので必ず警察に届出を出してください。
4.まとめ
ネット上でクレジットカード番号を登録することも多いので、不正利用についてはきちんと対策をしなければなりません。安易にクレジット番号を登録しない、使っていないクレジットカードやネットサービスは解約するなど自分で不正利用を防いでいきましょう。
また、不正利用された場合の対処法も併せて覚えておきましょう。Amazonマスターカードの場合は発行元の三井住友カードへの連絡と警察への届出が必要です。