クレジットカードをお持ちの皆さんは、どんなシーンでカードを利用されていますか。
普段から幅広く使えるクレジットカードですが、今回はビジネスシーンに特化したクレジットカードをご紹介します。
豊富な特典が付帯するアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
今回ご紹介するのは、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード(以下アメックスビジネスゴールドカード)です。
ビジネスと名前がついていることから分かるように、カード発行の対象者は個人事業主や法人代表者となります。
アメックスビジネスゴールドカードの特徴
まずはアメックスビジネスゴールドカードの特徴を確認してみましょう。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
- 年会費:31,000円+消費税
- 追加カード:1枚あたり12,000円+消費税
券面には「BUSINESS」と印字されており、センチュリオンのマークが左上に来ているのが確認できますね。
アメックスカードに限らず、そもそもビジネスカードの用途とは?
ここで気になるのが、そもそもビジネスカードとはなんなのでしょうか。
簡単にいうと、商品の仕入れなどの事業向け経費を決済するのにも利用することの出来るカードのことです。
そうなんです。厳密にいうと、経費を個人用のカードで決済するのは規約違反にあたる可能性があります。
アメックスの場合、規約の2章9条3項に、以下のような記載があります。
カードは、会員が個人的に消費するための商品等の購入または役務の提供等を受けることの決済に通常利用するものであって、転売または換金目的で利用することはできません。
(アメリカン・エキスプレスのカード会員規約より抜粋)
つまり、個人用のカードはあくまで個人の範囲内でのみの利用となり、カードで購入(仕入)したものを転売することは規約違反にあたります。
個人用のカードを間違って数回事業使用してしまったからと言って、いきなりカードの利用を制限されるという可能性は低いですが、カードの使い分けには注意が必要ですね。
ここがポイント
- 個人用カードでは、事業向けの決済はできない。
- 事業向けの決済をする場合は、ビジネスカードを使用する必要がある。
徹底比較!個人用アメックスゴールドカードvsアメックスビジネスゴールドカード
それでは、個人用のアメックスゴールドカードとアメックスビジネスゴールドカードの違いをひとつずつ確認してみましょう。
個人用とビジネスゴールドアメックスカードの年会費の差は2,000円
まずは気になる年会費についてですが、
- アメックスゴールドカード:29,000円+消費税
- アメックスビジネスゴールドカード:31,000円+消費税
となっており、アメックスビジネスゴールドカードの方が2,000円高くなっています。
年会費だけを比較すると、個人用のアメックスゴールドカードが若干お得と言えます。
付帯する特典は個人用アメックスゴールドカードの方が豪華!?
まずはカードに付帯する特典の違いです。
特典の多くは、個人用、ビジネスともに重複していますが、中には片方のみに付帯するものもあります。
個人用アメックスゴールドカードのみに付帯する特典
- ゴールド・ダイニング by 招待日和
- プライオリティ・パス付帯
- 追加カードが1名まで無料(通常12,000円+消費税)
印象としては、個人用のアメックスゴールドカードにはかなりお得な特典が付帯しているように感じます。
ゴールド・ダイニング by 招待日和は、2名で高級レストランを利用した際に、1名分が無料になるという驚きの特典です。
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旅行に行かなくても十分にカード年会費のもとをとれる特典のひとつです。
さらに、世界中の空港でラウンジを利用できるプライオリティ・パスの年会費が無料で付帯し、年2回までラウンジを無料で利用することも可能です。
高級レストランや旅行の際にカード特典をしっかり活用したい場合は、個人用のアメックスゴールドカードの方が有利ですね。
商談で大活躍!アメックスビジネスゴールドカード限定のラウンジ特典
一方、アメックスビジネスゴールドカードにのみ付帯する特典も存在します。
その名の通り、多くはビジネスシーンで活用できるものとなっています。
アメックスビジネスゴールドカードのみに付帯する特典
- 会員制ビジネスラウンジ「ミーティングスクエア」
- レストランの予約代行・限定イベントへの招待
- ビジネス・コンサルティング・サービス
- 経理管理のサポート
- 福利厚生の「フラブオフ」
特筆すべきは、この中でもミーティング・スクエアの利用とクラブオフの利用です。
ミーティング・スクエアとは
帝国ホテル 東京内にある、アメックスビジネスゴールド会員専用の専用ラウンジ。
- 月会費:20,000円+消費税
- 都度料金:無料
- 利用可能人数:2名(3名以降は30分あたり500円+消費税)
月会費こそかかるものの、都度料金を無料で利用できるのは非常に大きなメリットです。
東京で商談の機会が多いビジネスマンは、かなりお得に活用できますね。
また、宿泊や食事の際に優待を受けることの出来る福利厚生のクラブオフでは、通常500円の月会費が必要なVIP会員に無料でなることが出来ます。
アメックスビジネスゴールドカードの年会費29,000円には、クラブオフのVIP会員年会費の6,000円が含まれているということになります。
実は、意外とお得な優待があります。
筆者は以前にクラブオフを活用し、公式サイトよりもはるかに安くで宿泊予約をすることが出来ました。
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他にも日常使いできるレストランの割引等も豊富にあることから、クラブオフは十分実用的な特典と言えます。
アメックスゴールドカードの2枚持ちはあり?!
ここで気になるのが、アメックスゴールドカードとアメックスビジネスゴールドカードは2枚持ち出来るかということです。
結論から言うと、この2種類のカードは2枚持ちが可能です。
ただし、両方のカードの年会費は当然発生します。
プライベートとビジネスでしっかりとカードを使い分けたい方や、どちらのカードの特典も享受したい場合は、2枚持ちを検討するのもひとつですね。
ポイントはどちらのアメックスゴールドカードも同じ
続いて気になるのは、アメックスゴールドカードおよびアメックスビジネスゴールドカードのポイントについてです。
基本的には、どちらのカードでもポイントの貯まり方、および使用用途は同じとなります。
- ポイント付与率:100円につき1ポイント
- メンバーシップ・リワード・プラスの登録料:年間3,000円+消費税
- ポイント使用用途:カード利用金額に充当、エアラインマイルに移行、景品と交換など
事業決済は比較的大きな額になりますので、無駄なくポイントを貯められるのはアメックスビジネスゴールドカードを使用するうえでのメリットと言えます。
ためたポイントをマイルに移行し、出張の際の航空券に充てるもよし、オフィスの備品を景品としてもらうこともできますね。
アメックスカードのポイントに関しては以下の記事で詳しくご紹介しておりますので、あわせてご確認ください。
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まとめ
アメックスゴールドカードとアメックスビジネスゴールドカードは、付帯する特典やカードの使用用途が大きく異なります。
アメックスビジネスゴールドカードはこんな方におすすめ
- 事業決済でも無駄なくポイントを貯めたい!
- ビジネスシーンで活用できる特典を利用したい!
- ビジネス・プライベートともに利用できる福利厚生の「クラブオフ」を活用したい!
個人事業主や法人の代表の方で、仕入などにカードを利用する場合は、迷わずにアメックスビジネスゴールドカードの取得をおすすめします。
普段使いとあわせて、仕入にカードを利用することで、かなり効率よくポイントも貯まりますね。
さらに、ゴールド・ダイニングby招待日和の利用やプライオリティ・パスを取得したい場合は、2枚持ちをするという手段もあります。
ご自身のクレジットカードの使用目的や受けたい特典にあわせて、ピッタリのカードを選んでみてください。