クレジットカードのゴールドカードは、年会費が1万円以上するものが主です。
ですが最近では、年会費を大きく下げたゴールドカードも多数登場しています。
オリコカードのゴールドカード、「オリコカードザポイントプレミアムゴールド」もそのような、安価に持てるゴールドカードの1枚です。
カード券面は金色ではなく、黒地に金文字となっており、精悍な印象です。
年会費が安い分、ステイタスよりも実益に特化したこのカードの特徴を見ていきましょう。
オリコカードザポイントプレミアムゴールドの年会費
年会費の安い「オリコカードザポイント プレミアムゴールド」の年会費は税込1,950円です。
通常、1万円以上するものが多いゴールドカードの中では、かなり安いものです。
1万円以上の年会費ですと、日ごろからしっかりカードの特性を考えて使わないと、元はなかなか取れません。
ゴールドのステイタスを感じている人もいるでしょうが、実のところゴールドカードは格別審査が厳しいわけでもありません。
年齢制限(多くは30歳以上)をクリアすれば、誰でも持てるようになっています。
ステイタスではなく、最初からオリコザカードポイントのように、ゴールドカードにも実益を求める考え方もあるわけです。
審査の難易度は、一般カードと変わりません。
オリコカードザポイントプレミアムゴールドは還元率が高い
クレジットカードの楽しみは、利用によってポイントが貯まることです。
カードの利用額に対して貯まる、ポイントの金銭的価値の比率をポイント還元率といいます。
年会費の高いゴールドカードなら、一般のカードに比べポイント還元率が高いのかというと、必ずしもそうでもありません。
そんな中、オリコカードザポイントプレミアムゴールドの場合、年会費無料の一般のオリコカードザポイントよりもポイント還元率が優遇されています。
どちらのカードも、日常のポイント還元率が1.0%以上、さらに入会後6か月は2.0%となる点は、クレジットカード全体と比較しても優秀なものです。
さらに以下、プレミアムゴールド独自の優遇があります。
・オリコモール利用・・・特別加算1.0%
・iD・QUICPay利用・・・特別加算0.5%
・リボ払い利用・・・・・特別加算0.5%
オリコモールは、オリコカード会員のためのECモールです。会員用の入口から入り、楽天市場やAmazonをはじめとするECサイトを利用するだけでポイントが優遇されます。
iD、QUICPayは、それぞれ電子マネーで、ともにオリコカードザポイントプレミアムゴールドに内蔵されています。
ポストペイ型(電子マネー利用時に、クレジットカードが決済される)なので、チャージが必要ありません。
実店舗において、クレジットカード決済の代わりに、電子マネーで支払うだけで、ポイントが0.5%アップする仕組みは非常に貴重です。
月4万、年間48万円を、iDまたはQUICPayで支払ったとします。
そうしますと、特別加算されるポイントだけで、2,400円分となり、年会費を上回ります。
オリコカードザポイントプレミアムゴールドの実力を他のゴールドカードと比較する
年会費の安いプレミアムゴールドが、還元率の高いカードであることを確認しました。
それ以外の実力についてはどうでしょう。一般的なゴールドカードに付随するサービスと、オリコカードザポイントプレミアムゴールドのサービスとを比較してみましょう。
海外旅行傷害保険がついている
ゴールドカードの価値の一つが、海外旅行傷害保険です。
海外旅行によく行く人なら、旅行のたびに加入しなくていいクレジットカードの保険は大変便利です。
ですが保険の補償内容をよく見ておかないと、いざ事故に遭った際に自己負担が大きく発生してしまうことにもなります。
オリコカードザポイントプレミアムゴールドの海外旅行傷害保険には、次の特徴があります。
・自動付帯
・死亡・後遺障害時・・2,000万円
・傷害治療費用・・・・200万円
・疾病治療費用・・・・200万円
自動付帯というのは、クレジットカードを持っているだけで保険が適用されるということです。
そして、最も大事な海外での医療費に関し、200万円という最大補償額は決して低い数字ではありません。
このカード1枚でも、海外でケガや病気をしてかろうじて困らないレベルにあります。
また、他の海外旅行傷害保険付帯のクレジットカードを持っている人にとっても役立ちます。「死亡・後遺障害」以外の補償は合算して適用されるからです。
空港ラウンジは使えない
国内の主要空港には、ゴールドカード会員なら無料で利用できるラウンジがあります。航空会社のラウンジのように豪華ではありませんが、ソフトドリンク飲み放題ですし、居心地は悪くありません。
年会費の安いゴールドカードでも、ラウンジ無料の対象になっているものがあります。
残念ながら、オリコカードザポイントプレミアムゴールドは、ラウンジ無料の対象ではありません。国内空港でラウンジを使いたいなら、別のゴールドカードを持っておかなければなりません。
ゴールドカードらしく価格優待サービスが目白押し
年会費の高いゴールドカードですが、高価格帯でよくカードを使う人にはそれ相応のサービスが用意されています。
ホテルやレストラン等を優待価格で利用できるのです。使いこなしている人にとっては、年会費など軽く取り返せるものです。
では、オリコカードザポイントプレミアムゴールドには、ゴールド優待はどの程度あるでしょうか。
ゴールド会員は、一般カード会員にない「Orico Club Off」というサービスに加入できます。
こちらで、レストラン、宿泊、レンタカー、映画、美術館など多くの分野で優待サービスが受けられます。
ホテルレストランでの食事で、10%割引となるサービスを受けたとします。20,000円の料理代金であれば、これだけで、年会費以上の割引を受けられるわけです。
レンタカーの割引額も大きなものです。
クレジットカードで割引となるレンタカーは多いですが、5%程度しかなく、レンタカー会社独自の会員制度のほうがはるかに割引率が高くて意味がない場合が多いです。
この点、「Orico Club Off」なら、15~55%程度の大きな割引額です。レンタカーの一度の利用で、年会費分を取り返せるでしょう。
マスターカードならさらに優待がある
オリコカードザポイントプレミアムゴールドの国際ブランドは、MasterCardとJCBとが選べます。
JCBの独自のサービスも豊富ですが、MasterCardには独自のサービスメニューがあります。Mastercard Taste of Premium という名称です。
このメニューは、クレジットカードのクラスごとに異なります。格安ゴールドのオリコカードザポイントプレミアムゴールドの場合、お得感が高いのではないでしょうか。
もっとも、Taste Of Premiumのメニューは、個別のカード番号でログインしないと確認できません。
画一的にゴールドカードのメニューが設定されているものはないので、他のゴールドカードとまったく同等のサービスが受けられるかどうかは不明です。
それでも、旅行やグルメ等において、前述のオリコ独自のサービスと異なる、割引等の優待が受けられます。
まとめ
安い年会費に関わらず、リターンの大きいオリコカードザポイントプレミアムゴールドの特長を見てきました。
空港ラウンジは使えませんが、多くの点でゴールドカードの性質をちゃんと有している一枚です。
海外旅行傷害保険も付帯しており、また電子マネーが2種類搭載されているため、普段使いにも重宝します。
おまけにポイント還元率の高さを誇るというのですから、かなり優れたカードと言えるでしょう。