セブン-イレブンやイトーヨーカドーを始めとした加盟店で幅広く利用できる電子マネーnanaco。
nanacoの利用には事前にチャージが必要ですが、現金の他に、クレジットカードからのチャージも可能です。
クレジットカードからのチャージは、手元に現金がない時にとても便利ですし、ポイントも貯まることが多いので、ぜひ積極的に利用したいところ。
ですが、クレジットカードからのnanacoへのチャージにはいくつか注意点があります。
例えば、高還元率カードとして人気を誇る楽天カードですが、2019年11月現在、nanacoチャージによるポイント還元はありません。
また、nanacoにチャージできるクレジットカードは、国際ブランドが限られています。
本記事では、楽天カードからnanacoチャージするときの注意点と、チャージ方法をご紹介!
さらに、nanacoも使いたいけど楽天ポイントも貯めたい方向けに、チャージで楽天ポイントの還元を得る方法も教えちゃいます。
nanacoをよく利用している方や、nanacoチャージに使うカードが欲しいと感じている方は是非参考にしてみてください!
楽天カードでのnanacoチャージは楽天ポイント還元対象外に!
利用者の間では「改悪」と評判に
2017年9月、楽天カードの規約が変更になり、2017年11月1日からの利用分からnanacoチャージによるポイント還元がなくなってしまいました。そのため、2019年11月現在、楽天カードでnanacoチャージをすることでポイントを貰うことはできない状態です。
この変更までは、nanacoチャージによる還元率が1%という高水準を保っていたため、多くの方がこの変更に落胆し、「改悪」との声も多く聞かれました。nanacoチャージでポイントを稼ぐには、他のカードを利用するしかないということですね。
クレジットチャージそのものは可能、ただしVISAではできない
楽天カードからnanacoへのチャージについて、楽天ポイントを得ることはできなくなりましたが、チャージすることは可能です。
ただ、すべての楽天カードからチャージできるわけではありません。
楽天カードは、デザインや提携先の違いなどでカードの種類が豊富なのも魅力ですが、ここでは国際ブランドに注意してください。同じ楽天カードでも、nanacoへのチャージができるのは国際ブランドがJCBのものだけです。
楽天カードを作るとき、国際ブランドとしてJCBのほかVISAやMaster Card、American Expressなどが選択できます。海外でも圧倒的なシェアを誇るVISAやMaster Cardを選びがちですが、これらのブランドはnanacoチャージには対応していませんので、よく確認してくださいね。
問い合わせが多いようで、楽天カードの公式サイトの「よくあるご質問」にも掲載されています。
JCBブランドの楽天カードでチャージする方法
それでは、JCBブランドの楽天カードでnanacoチャージをする方法を確認してみましょう!
手順は以下の通りです。
- nanaco会員メニューよりカードを事前登録する
- nanaco会員メニューよりチャージ金額の申込みをする
- nanaco対応店舗で残高確認をする
これだけ見ると簡単そうですが、この中で注意が必要なのは「事前登録するカードは本人認証を行う必要がある」ということ。本人認証の方法は各カードで異なるのですが、楽天カードでは以下の手順で行うことができます。
- 「楽天e-NAVI」にログインする
- ページ下部にある「安心サービス」の欄にある「本人認証サービスの登録・変更」をタップ
- 「本人認証サービスに登録する」をタップ
- 任意のパスワード等の情報を入力し、確認画面へ移る
- 「登録する」をタップ
少し複雑なようにも見えますが、画面に出た指示通りに入力していけば簡単に済ませることができるでしょう。nanacoにチャージする前には、このようにしっかりとカード自体の準備をしなければならないということですね。
nanacoで楽天ポイントも貯めたい方向け、楽天銀行デビットカードでチャージ
nanacoをよく使うからカードでチャージをしたい、でもやっぱり楽天ポイントも貯めたい!!という方に朗報です。
実は、楽天カードではなく楽天デビットカードを使うと、チャージとポイント還元が同時に受けられることがあるのです。
楽天銀行デビットカードとは、楽天銀行が発行するデビットカードのこと。クレジットカードとは異なり、後払いではなく即口座から引き落としするシステムであるため支払いが遅れるということもありません!
では、どのように楽天銀行デビットカードを利用すれば、nanacoチャージでポイントが獲得できるのかについてご紹介していきます。
楽天銀行デビットカードを使えばポイント還元されることもある!
楽天銀行デビットカードには、入会キャンペーンや、給与振込先を楽天銀行にすると最大1万円現金を貰えるものなど様々なキャンペーンがあります。そして、その中にある「ご利用分の10%をポイント還元キャンペーン」を利用することで、nanacoチャージでポイントを獲得することができます。(2019年11月現在は開催されておらず、年に複数回不定期で開催されるものです)
そのキャンペーンとは、以下のような内容となっています。
- 100円以上の利用で10%のポイント還元
- 最大5,000円分までのポイント還元
条件もそれほど厳しくなく、楽天銀行デビットカードのJCBブランドを持っていれば誰でもエントリーすることができます。あとで詳しく説明していますが、ここでも国際ブランドには注意してくださいね!
5,000円分のポイントが上限ということは、つまり50,000円分の利用までがキャンペーンの対象ということですね。キャンペーンにエントリーした後、nanacoへ50,000円チャージすることで、10%ものポイントを獲得することができます。
また、先述した通り2019年11月時点でこのキャンペーンはないのですが、現在開催されているキャンペーンには「楽天銀行デビットカード新規入会キャンペーン」が見られます。
新規入会で1,000円分のポイントを獲得できるため、新規発行をする方はこちらにもエントリーしておきましょう!
nanaco電子マネーは光熱費や住民税等の税金に充当すると良い!
中には「50,000円もチャージして勿体ない」と感じる方もいるかもしれません。ただ、nanacoは光熱費等を支払うこともできます。何気なく普段支払っている生活費からポイント還元を受けることができるということを考えると、勿体なくはありませんよね。
また、日用品等生活する上で必ず購入しなければならないものをチャージしたnanaco電子マネーで購入するのもいいでしょう。nanacoは日常的に利用するような
- マクドナルド
- 吉野家
- イトーヨーカドー
- セブンイレブン
- ヨークベニマル
- ロフト
- ミスタードーナツ
※一部抜粋
等のお店で利用できます。2019年8月時点でnanacoが使えるお店は約505,400店にまで及ぶため、「使えるお店が見つからない!」ということもなさそうですね。
楽天ポイントとnanacoポイントを両方獲得できてお得!
この方法の魅力的な点として、「nanacoカードのポイント還元もある」ということが挙げられます。先ほど紹介したお店等では利用分の0.5%がnanacoポイントとして還元され、再度nanaco電子マネーへと交換することが可能!
つまり、楽天銀行デビットカードのnanacoチャージによる10%分のポイント還元に加え、nanaco利用による0.5%のポイント還元もあるため合計で10.5%のポイント還元率となるということになります。
気を付けよう!
ただし公共料金や税金等の支払いでnanacoを利用した場合、その利用分はポイント対象外となります。もちろん公共料金等にチャージした分を利用するのはおすすめなのですが、nanacoのポイントも無駄にしたくないという方は日用品等を購入した方が良いでしょう。
この3点に要注意!楽天銀行デビットカードを利用する前に覚えておこう!
では次に、実際に楽天銀行デビットカードを利用してnanacoポイントを獲得する上で注意が必要なポイントをご紹介していきます。せっかくカードまで作って利用し始めたのに、「ポイントが獲得できない!」となってしまっては時間の無駄ですよね。
ここで3つの注意点をご紹介していきますので、利用の前に一度頭に入れておきましょう!
【注意点①】キャンペーンにエントリーしなければ貰うことはできない
本記事で紹介したnanacoの獲得条件は、楽天銀行デビットカードのキャンペーンを利用することです。ただし、キャンペーンには次のように「エントリーが不要なもの」「エントリーが必要なもの」の2つに分かれています。
※現在はキャンペーンが行われていないため、他のキャンペーン画像を見本としております。
右下のエントリーという枠のところで、エントリーが必要かどうかがわかるようになっていますよね。不要である場合には問題ありませんが、エントリーが必要な場合は事前にエントリーしなくてはいけません。この過程を省くと、貰えるはずだったポイントが貰えないことになってしまいます。
エントリーの仕方は次の通り。
- 楽天銀行のホームページを開く
- キャンペーンのページを開く
- キャンペーンを選択する
- エントリーボタンを押す
誰でも簡単に行うことができます。エントリーボタンは下記画像のように非常にわかりやすくなっているため、「ボタンを探すことができない」ということもないでしょう。
【注意点②】楽天銀行口座がない場合には参加できなくなることも!
楽天銀行口座がないと参加できないというのは、単に楽天銀行デビットカードを発行するにあたって楽天銀行口座を開設しなければならないからです。先述した通りキャンペーン開催期間は不定期であり、また長さも1週間~10日程と短くなっています。
楽天銀行口座はネット口座であるため、その場ですぐに作れるものではなく、開設には1週間~10日程の時間が必要!つまり、キャンペーンを見かけた時点で楽天銀行口座を持っていない場合には、エントリーに間に合わない可能性があるということですね。
キャンペーンを何としても利用したい・・!と考えている方は、予め楽天銀行口座を開設しておいた方が良いでしょう。もちろん楽天銀行口座開設には一切お金は掛かりません。
【注意点③】国際ブランドがVISAだと10%のポイント還元が得られない
楽天銀行デビットカードですが、国際ブランドは
- JCB
- VISA
の2種類から選ぶことができます。しかし、キャンペーンにおけるnanacoポイント還元の対象となるのはJCBのみ!nanacoのポイントを獲得するためにせっかく発行したのに、間違えてVISAを選択してしまうと意味がありません。この点には注意しておきましょう!
また、国際ブランドを切り替えるにはカードの切替をする必要があります。楽天銀行口座と同様に、切替るまでにエントリーが間に合わない可能性も考慮し、早めに手続きをしておくことをおすすめします!
楽天カード以外でnanacoチャージに向いているクレジットカードはある?
最後に、デビットカードではなくクレジットカードでnanacoにチャージをしたいという場合、楽天カード以外におすすめできるカードがあるのかということについて見ていきましょう!ここでは、
- リクルートカード
- セブンカードプラス
の2枚についてご紹介していきます。どちらも年会費が掛からないため、nanacoチャージ用のサブカードとして発行するのもいいですね。
nanacoチャージで1.2%分のポイント獲得!リクルートカード
カードの基本情報 | |
年会費 | 永年無料 |
---|---|
申込み条件 | 18歳以上で安定した収入がある方(学生可) |
ポイント還元率(nanacoチャージ時の還元率) | 1.2%~(1.2%)※ |
家族カード | 〇 |
ETCカード | 〇 |
海外旅行傷害保険 | 最大限度額2,000万円 |
※nanacoチャージは月に30,000円分までがポイント還元対象
リクルートカードは基本還元率が1.2%の高還元カードです。さらにじゃらんやホットペッパー、ポンパレモール等リクルートの運営するサービスで利用することで、最大4.2%まで引き上げ可能!ポンパレモールであれば、最大20%還元のチャンスもあります。
また、他のカードが「nanacoチャージの場合還元率が0.5%に差下がる」と改悪している中、リクルートカードは基本還元率のままポイントを獲得することができます。貯まったポイントも、使い先が豊富なPontaポイントへ移行することができるため、使い道に困ることもありません。
年会費無料で還元率が高く、また海外旅行傷害保険等も付帯する非常にバランスのとれたカードであるため、メイン/サブどちらでも活躍するでしょう!
普段の利用でもnanacoポイントが貯まる!セブンカードプラス
カードの基本情報
カードの基本情報 | |
年会費 | 初年度無料で次年度から500円(2020年1月10日お支払い分より無料) |
---|---|
申込み条件 | 18歳以上で本人または配偶者の方に安定した収入がある方(学生可) |
ポイント還元率(nanacoチャージ時の還元率) | 0.5% |
家族カード | 〇 |
ETCカード | 〇 |
海外旅行傷害保険 | × |
こちらは通常利用でもnanacoポイントが貯まるカードであり、nanacoを普段からよく利用している方にオススメできるカードです。特に
- イトーヨーカドー
- セブンイレブン
- ヨークマート
- デニーズ
- ビッグカメラ
- ENEOS
等のお店で利用すると還元率が2倍の1%になり、多くのnanacoポイントを獲得することができます。ただし先ほどのリクルートカードと比べると、「nanacoチャージ時の還元率は0.5%」「海外旅行傷害保険の付帯無し」等のデメリットは見受けられますね。
年会費も2020年1月より無料となるため、還元率アップのお店やnanacoチャージ時のみに利用するサブカードとして発行しておくといいかもしれません。
まとめ
本記事では、楽天カードからnanacoチャージするときの注意点とチャージ方法、楽天銀行デビットカードを利用し、nanacoチャージによるポイント還元を得る方法をご紹介してきました。
楽天銀行デビットカードの利用によるポイント還元は、普段から貯めることができるわけではありませんが、還元率が10%と非常に大きいため楽天銀行デビットカードを持っておく価値は高いと言えます。
年会費も掛からず、また審査等もないため現在nanacoを利用している方は今のうちに用意しておくことをおすすめします!本記事で紹介した注意点も合わせ、今後nanacoチャージする時にどのような方法をとるかもう一度検討してみてはいかがでしょうか?