キャッシュレス決済が一気に普及し、各クレジットカード会社からは様々なキャンペーンが打ち出されています。
そんな中、2020年4月よりペイペイの一部が改悪となる衝撃的なニュースが飛び込んできました。
この記事では、改悪内容と今後の対策についてご紹介していきます。
改悪続きのペイペイ、4月からさらに還元率の低下とペイペイチャンスが終了へ
ペイペイもいろいろなキャンペーンを打ち出していますが、一方で改悪も目立ちます。
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ペイペイの基本還元率が1.5%から0.5%に大幅ダウン
今までは、ペイペイ対象の全店舗で1.5%の高還元を誇っていたペイペイですが、4月から基本還元率が0.5%に低下します。
今後ペイペイは、年会費無料の一般的なクレジットカードよりも低い還元率になってしまうと言わざるを得ませんね。
抽選でPayPay残高が還元されるペイペイチャンスも終了
(画像は公式サイトより引用)
さらに4月からは、ペイペイチャンスも終了してしまいます。
ペイペイチャンスとは
PayPay残高支払を行った際に、決済額の一部または全部が還元されるキャンペーン。
月により、キャンペーン当選確率や金額が異なる。
2020年4月までは、20回に1回の確率で、最大1,000円還元のキャンペーンが実施されている。
筆者も一度、ペイペイチャンスに当選したことがあり、1,000円のキャッシュバックを受けることが出来ました。
毎回確実に受けられる還元ではないものの、決済する度に「もしかしたら当たるかも!」というワクワクがなくなってしまうのはとても残念ですね。
2月にヤフーカードからのチャージがポイント対象外に改悪されたばかり
ペイペイは2020年の2月から、ヤフーカードで残高をチャージした際の、クレジットカードポイントが付与対象外となりました。
これにより、PayPayには現状どのクレジットカードでチャージをしても、クレジットカードポイント付与対象外です。
改悪前
ペイペイ還元率 | 1.5% |
ヤフーカードのポイント付与 | 1% |
合計 | 2.5% |
↓
改悪後
ペイペイ還元率 | 0.5% |
ヤフーカードのポイント付与 | 0% |
合計 | 0.5% |
2か月ほどで一気に2%の還元率改悪ということになります。
4月のペイペイ改悪に備えて、今からできる対策は?
ペイペイの改悪まではまだ時間がありますが、ここからは今からできる今後の対策を考察していきます。
ペイペイの還元率アップ条件を満たして、毎月1.5%還元を目指す
ひとつ目の対策は、特定の条件を満たして、今までと変わらないペイペイ還元率を目指す方法です。
ただしこちらは、筆者的にはあまりお勧めできない方法です。
その理由は、1.5%還元を維持するための条件をご覧いただければ一目瞭然です。
通常還元率 | 0.5% |
前月中に50回以上のPayPay残高支払(1回100円以上の決済が対象) | +0.5% |
前月中に10万円以上のPayPay残高支払 | +0.5% |
上記の条件を満たせば還元率は最大1.5%となりますが、全く現実的ではない条件だと感じます。
通常の使い方をするのであれば、ペイペイの1.5%還元はあきらめた方がいいかもしれませんね。
ペイペイは今後、ワクワクペイペイやPayPayモールでのみ利用する
(画像は公式サイトより引用)
ワクワクペイペイの終了アナウンスがされていないのは不幸中の幸いと言えます。
ワクワクペイペイとは
対象店舗でPayPay残高支払を行った際に、利用額の一部が還元される月替わりキャンペーン。
<過去のキャンペーン一例>
- スーパーマーケットで最大10%還元
- コンビニエンスストアで最大20%還元
- ドラッグストアで最大20%還元
- チェーン飲食店で最大50%還元
対象店舗が限定されたり、還元上限額が低く設定されていたりすることもありますが、うまく使えば他のどのキャッシュレス決済よりもお得に利用することが出来ます。
また、PayPayモールやYahoo!ショッピングで商品を購入する場合は、PayPay残高支払を利用することでより多くの還元を受けることが出来ます。
キャンペーン内容 | 支払い方法 | 還元率 | 備考 |
---|---|---|---|
PayPayモール 100億円相当あげちゃうキャンペーン | PayPay残高 or ヤフーカード | +9% | ~2020年3月31日 |
Yahoo!ショッピング 5のつく日キャンペーン | PayPay残高 or ヤフーカード | +4% | 5のつく日のみ |
注意ポイント
5のつく日キャンペーンに関しては、以前は支払方法に関係なく還元されていましたが、2019年9月に改悪され、現在はPayPay残高かヤフーカードで支払った場合のみ還元を受けられるようになっています。
ちなみに筆者の場合、Yahoo!ショッピングを利用する場合はメンバーシップ・リワード・プラスに登録したアメックスカードで決済をして、常にボーナスポイント3%還元を受けています。
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理由としては、ペイペイやヤフーカードで支払った際に付与される4%分のPayPayボーナスよりも、アメックスの3%分のポイントに価値があると考えているからです。
自身が貯めているポイントや、そのポイントをどのように使うかによって使い分けるのもひとつの方法ですね。
ペイペイを別のキャッシュレス決済やクレジットカードと使い分ける
今回の改悪に伴い、ペイペイはキャンペーン時のみ利用し、それ以外のタイミングでは別のキャッシュレス決済やクレジットカード決済を行う、「支払方法の使い分け」が一番有効な対策になると筆者は考えています。
ただし、メリットがある反面、少なからずデメリットも発生します。
支払方法使い分けのメリット
- ポイントを無駄なく獲得出来る
- 支払い方法の拡大で買い物の幅が広がる
支払方法使い分けのデメリット
- 貯めたポイントが分散してしまう
- クレジットカードやキャッシュレス支払の管理が煩雑になる
支払い方法を使い分けることによるメリットとデメリットを天秤にかけたうえで検討してみると良いでしょう。
ペイペイ改悪後のおすすめクレジットカード&キャッシュレス決済はこちら
ここからは、4月以降にペイペイと使い分けるのにおすすめのキャッシュレス決済、クレジットカードをご紹介します。
圧倒的な普及率!キャンペーンも豊富な楽天カード&楽天Pay
最初にご紹介するのは、もはや定番のクレジットカードと呼べる楽天カードです。
楽天カード
- 年会費:無料
- 還元率:1%~
通常の還元率が1%と高いのはもちろんのこと、楽天市場での利用で還元率3%となるなど、年会費無料のクレジットカードとしてはかなり高還元と言えます。
さらに、楽天が提供しているキャッシュレス決済の楽天Payとあわせて利用することで、ポイントの2重取りが可能となります。
楽天カードを楽天Payに紐づけた場合の還元率は、
- 楽天カードの還元率:100円につき1ポイント
- 楽天Payの還元率:200円につき1ポイント
となり、合計1.5%の還元率となります。
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ペイペイのように利用実績にとらわれることなく、誰でも1.5%の還元率で利用できるのはありがたいですね。
さらに楽天カードは、クレジットカードの中でも審査のハードルがかなり低いことも人気の理由のひとつです。
クレジットカードを初めて発行する方にとっても、おすすめできる1枚です。
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ここがポイント
- 楽天カードと楽天Payの併用で1.5%のポイント還元を受けられる
- 楽天カードは審査ハードルが低く、キャッシュレス決済初心者にもおすすめ
ポイント高還元のdカード&dカードGOLDとd払いの併用で最大2%還元
次におすすめなのがdカードGOLDとdカードです。
dカードは、なんとなくドコモユーザー向けのカードという印象をもたれる方が多いかと思いますが、それ以外の方でも使い方によってはかなりお得に使えるクレジットカードです。
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dカードGOLD/ dカード
券種 | 年会費 | 還元率 | 備考 |
---|---|---|---|
dカードGOLD | 10,000円+消費税 | 1%~ | ドコモケータイの利用料金は10%還元 |
dカード | 無料 | 1%~ | ー |
年会費無料のdカードだけでも十分お得ですが、ドコモユーザーであればケータイ料金が10%ポイント還元されるdカードGOLDが断然お勧めです。
さらにdカードの場合も、同社の提供するキャッシュレス決済d払いと併用することで、ポイントの二重取りが可能となります。
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注意ポイント
※2019年11月10日にポイント二重取り制度が改悪されました。
以前はd払いに紐付けるすべてのクレジットカードでd払いポイント&クレジットカードポイントの二重取りが出来ていましたが、現在はdカードかdカードGOLDを紐付けた場合のみd払いポイントが付与されます。
d払いの場合、店舗とオンラインによって還元率が異なることにも注意が必要です。
dカードをd払いに紐付けた場合のポイント還元率は、以下のようになります。
決済場所 | ポイント対象 | ポイント還元率 | 合計ポイント還元率 |
---|---|---|---|
店舗での決済 | d払いポイント | 0.5% | 1.5% |
dカードポイント | 1% | ||
オンライン決済 | d払いポイント | 1% | 2% |
dカードポイント | 1% |
dカードさえ紐付けておけば、実績に関係なく1.5%の還元率で利用できます。
さらにオンライン決済でd払いに対応している場合は、2%の還元を受けることが可能です。
ここがポイント
- dカードとd払いの併用で、1.5%~2%の還元を受けられる
- d払いポイントを獲得できるのは、dカードかdカードGOLDを紐付けた場合のみ
- ドコモユーザーなら、ケータイ料金の10%還元のほかいろいろな特典を受けられるdカードGOLDがおすすめ
まとめ
4月のペイペイ改悪への対策として一番有効なのは、やはり別のクレジットカード&キャッシュレス決済と使い分けることでしょう。
今回の記事でご紹介した楽天カード&楽天Payやdカード&d払いの組み合わせを保有していることで、キャッシュレス決済とクレジットカードの両方のメリットを享受することが出来ます。
キャッシュレス決済メリット
- クレジットカードのように番号漏洩の心配がなく、セキュリティーが堅牢
- 少額決済でクレジットカードを利用するのに抵抗がある人でも気軽に使える
クレジットカードのメリット
- 種類がキャッシュレス決済に比べ圧倒的に多く、好みの1枚を選べる
- 対応店舗が多く、実店舗・オンラインで幅広く利用できる
また、デメリットの1つであるポイントの分散に関しても、楽天ポイントやdポイントは幅広い店舗で現金と同じように使えるため、貯めていても無駄になる可能性は極めて低いと考えられます。
実施中のキャンペーンや利用する店舗に応じて、複数のキャッシュレス決済やクレジットカードを使い分け、お得に活用してみてくださいね。