クレジットカードをまだ持ったことのない方が、よく「支払いに手数料がかかるんじゃ・・・?」と心配されるケースがあります。
この記事では、アメックスカードを利用した場合に発生する支払い手数料について、他社カードと比較しながら詳しくご説明しています。
アメックスカード利用の際の手数料
クレジットカードを利用する場合、支払いに手数料が発生する場合をご存知ですか?
手数料が発生するケースを3つご紹介します。
大前提として、クレジットカードを日本国内で「一括払い」で利用している場合は、消費者側は手数料が一切発生しませんのでご安心ください。
支払いの手数料以外に発生する年会費については、以下の記事でご紹介しておりますのであわせてご確認ください。
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クレジットカードを利用して手数料が発生する支払方法には、
- 分割払い
- リボ払い
- 海外でのクレジットカード利用
があります。それぞれ詳しくご説明します。
分割払いで発生する手数料
分割払いとは、読んで字のごとく利用料金を複数回に分割して支払う方法です。
クレジットカード会社によっては、一括払いと同様に2回払いまでは手数料が不要の場合もあります。
※ただし、アメックスカードでは2回払い自体のサービスの取り扱いがありません。
こちらは2018年10月現在のアメックスの分割払いの手数料です。
10万円を10回払いの場合
10回払いの際の手数料:100円につき6.96円×1000=6,960円
実際に支払う金額の合計:100,000円+6,960円=106,960円
1回あたりに支払う金額:10,690円÷10=10,690円
参考に、三井住友カードの分割手数料も見てみましょう。
10万円を10回払いの場合
10回払いの際の手数料:100円につき6.7円×1000=6,700円
実際に支払う金額の合計:100,000円+6,700円=106,700円
1回あたりに支払う金額:10,690円÷10=10,670円
こうして見てみると、2社とも手数料にほとんど差はありません。
完済するまで一定金額を返済し続けるリボ払い
次に、リボ払いで発生する手数料を見ていきます。
リボ払いとは、利用した金額を、毎月一定の金額ずつ返済していく支払いスタイルです。
アメックスカードの場合、リボ払いには手数料が年あたり14.9%かかります。
100,000円をリボ払いで毎月1万円ずつ返済する場合
返済には10か月かかり、手数料の合計は6,615円となります。
総支払額は106,615円というわけですね。
毎月1万円+利息をしっかり支払えば、手数料は約6.6%となります。
(こちらのJCB公式サイトから、任意の金額、利率を入力してシミュレーションを行うことができます。)
なお、アメックスカードでは2種類のリボ払いスタイルから選択することが出来ます。
ペイフレックス(自動リボ)
毎月の支払金額を事前に決めておき、その金額は一括払いで、越えた金額はリボ払いとなる支払いシステム。
例: 毎月の支払金額を50,000円に設定して、合計で300,000円カード利用した場合
↳50,000円は一括払いに、残りの250,000円はリボ払いとなる。
あとリボ
一括払いで利用した金額のうち、好きな金額を後日リボ払いへと変更できる支払いシステム。
例:300,000円一括でカード利用した金額のうち、150,000円をリボ払いへと変更。残りの150,000円は引き続き一括払いとなる。
ココがポイント
手数料がかからない支払方法 手数料がかかる支払方法
キャッシング利用時の手数料(利息)
クレジットカードには、ショッピング利用とキャッシング利用の2種類があります。
ショッピング利用とは
クレジットカード加盟店で商品の代金をクレジットカードで支払うこと。
前述の通り、分割払いやリボ払いの場合は所定の手数料が発生する。
キャッシング利用とは
クレジットカードごとに決められたキャッシング枠の中から、現金を借り入れること。
借り入れには所定の手数料が発生する。
キャッシング利用の際の金利手数料は、クレジットカード会社によって異なりますが、15%前後の場合が多いです。
なお、アメックスのプロパーカードはキャッシング利用が出来ませんので、この項目には該当しません。
一括払いでも手数料が必要!?海外でクレジットカードを利用する場合
アメックスカードを利用している場合、一番気をつけるべきポイントは海外での利用に関してです。
前の章で、「一括払いの場合手数料は一切かからない」と述べたのは、あくまで日本国内で利用した場合です。
実は、クレジットカードを海外で利用すると一括払いでも手数料が発生してしまいます。
これはあまり知られていないので注意が必要です。
さらにこれはアメックスカードだけに限った話ではありません。
どんなクレジットカードでも海外での支払いには手数料が発生します。
その手数料は、クレジットカードの国際ブランドによって異なります。
実際にかかる手数料を決める要因は2つです。
- クレジットカード会社の為替手数料
- クレジットカード会社の為替レート
次の章でそれぞれ詳しく説明します。
海外利用の際は要注意!アメックスカードの手数料
海外で利用する際は、一括でのクレジットカード払いでも手数料が発生することがわかりました。
では、実際どの程度の手数料が発生するのでしょうか。
国際ブランドごとに見ていきましょう。
海外利用時のアメックスカードの手数料は高額
細かい説明を抜きにして結論から言うと、「アメックスカードは海外利用時の手数料がわずかに高い」と覚えてください。
VISAとMasterの国際ブランドは、比較的手数料を安く抑えることが出来るので、サブカードとして利用するのもひとつの方法です。
では、カード会社ごとにどのくらい手数料が異なるのかを確認してみましょう。
クレジットカード会社の為替手数料とは
クレジットカード会社の為替手数料とは、各カード会社が定めている海外でのクレジットカードカード利用時の手数料です。
- VISA:1.63%
- Master:1.63%
- JCB:1.6%
- Amex:2%
- Diners Club:1.3%
※カード発行会社によっては例外あり
つまり、実際の商品代金+上記の手数料がかかるということです。
これだけを見ると、Diners Clubカードの手数料が安く、アメックスカードの手数料が高く思われがちです。
これだけなら計算は簡単なのですが、そううまくも行きません。
実はもう1つ確認すべき項目があります。
為替手数料だけじゃない!クレジットカード会社の為替レートに注意
クレジットカード会社の為替レートとは、例えば1ドルのカード利用を海外で行った場合、各クレジットカード会社がその1ドルを何円で計算するかのレートです。
各カード会社ごとに基準とする為替レートが異なるため、例えば1ドル=100円とする会社もあれば、1ドル=110円とする会社もあるわけです。
さらに、このレートが適用されるのはカードを利用したタイミングではなく、カード利用データがカード会社に届いたタイミングで計算されます。
そうです。つまり、海外での利用時に実際かかる手数料は、実際に使ってみないとわからないというわけです。
これは先日筆者がタイ旅行の際、アメックスカードで支払いを行った際の明細です。
1,049バーツの支払いに利用し、実際に請求された金額が3,536円でした。
アメックスカードの手数料は2%ですので、この場合の手数料は3,536円×2%=約70.7円です。
手数料抜きの3465.3円=1,049バーツということになりますので、この時のアメックスの為替レートは1バーツ=約3.3034円だったと予測されます。
1バーツあたりの手数料は0.0676円ということになります。もはや誤差の範囲と言えますね。
ココがポイント
海外利用時にかかる手数料=為替レートで算出される金額(カード会社および利用データ計上日によって異なる)+カード会社ごとの為替手数料(1.3%~2%)
まとめ
クレジットカードは、分割払いやリボ払いの際に所定の手数料が発生します。
返済する金額が大きければ大きいほど、また完済までの期間が長ければ長いほどより多くの手数料が発生してしまいます。
海外でのクレジットカード利用の際の手数料に関しては細かい説明となってしまいましたが、カード会社ごとの為替レートや手数料の差があるとは言え、実際その差は非常にわずかなものです。
海外で1ドル使って、1円の差が出るかでないか程度の問題です。
海外で数百万円のカード決済を行うなら各社の為替レートの値動きと手数料をじっくり比較するのもありかもしれません。
しかし、通常の旅行程度であれば気にするほどの差ではないと筆者は考えます。
ご自身の海外旅行でのカード利用予定金額に合わせて、クレジットカードを使い分けるのもありでしょう。