クレジットカードには、本カード以外に発行できる追加カードがあるのをご存知でしょうか。
基本的には本会員と同じ種類のカード、同じポイント制度、そして同じ特典となりますが、中には例外も存在します。
家族カードを発行したのに、肝心の特典を受けられなかった!
という悲しいことにならないように、追加カードを発行してより便利に、そしてお得にポイントや特典を活用する方法をご紹介します。
支払いをより便利に!アメックスの追加カード
追加カードと一口にまとめて言っても、いくつか種類があります。
アメックスカードを持っていると発行出来る追加カードを種類ごとにご紹介します。
追加カードといえば家族カード
まず追加カードと言えば真っ先に思い浮かぶのがこちらではないでしょうか。
家族カードの特徴
- 家族カードでの利用分は、本会員の引き落とし口座に請求される
- 家族カード利用分のポイントは、全て本会員に集約される
- カードの種類やデザインは、基本的に本会員のカードと同じになる
- 一部家族カードでは使えない特典がある
- 家族カードにも年会費がかかる場合がある
家族カードを利用することで、家族全員で1つのポイントを効率よく貯めることが可能になるということです。
基本的にカードは本会員と同じ種類になります。
こちらはそれぞれ本会員のカードと家族カードの写真です。
アメックスゴールド 、セゾンプラチナアメックスカードとも、券面だけでは区別が全くつきません。
セゾンプラチナの方は発行したタイミングにより、ICチップの有無とセゾンのロゴにのみ違いがありますね。
しかし、中には例外もあります。
アメックスゴールドカードは、家族カードをアメックスゴールドカード かアメックスカードから選ぶことができます。
アメックスゴールドカードの家族カードは、ゴールド・グリーンのどちらを選んでも年会費は1枚目が無料となります。
付帯する特典だけを考えれば家族カードもゴールドカードにするのがオススメですが、お子さんに持たせる際に「ゴールドはちょっと…」という場合はグリーンの家族カードを検討するのもひとつですね。
ちなみに家族カードを発行できる対象は、本会員の配偶者および同性パートナー・親・18歳以上の子に限られます。
先日アメックスの営業さんとお話しをする機会がありました。
ネット上では2親等以内の家族・親族であれば発行が可能との情報もありますが、現在は規約が改定されていますのでご注意ください、とのことでした。
ETCカード発行で無駄なくポイントを貯めよう
次に発行しておきたいのがETCカードです。
高速道路をよく利用される方は、普段の利用と合わせて無駄なくポイントを貯めることができます。
ETCカードの年会費は無料ですが、新規発行には1枚あたり850円+消費税がかかります。
(ビジネスカードの場合、発行手数料が無料のかわりに500円+消費税の年会費が発生します。)
なお、ETCカードを利用する際はETCマイレージへの無料登録がおススメです。
アメックスカードに限らず、どのETCカードでも利用可能となりますが、通行料によってマイレージ(ポイント)が貯まるシステムです。
筆者も利用していますが、アメックスカードのポイントも貯めながら、ETCのポイントも貯められるので、かなりお得になります。
審査あり!?追加カードの発行方法
追加カードの申し込み方法は至って簡単です。
家族カードおよびETCカード発行の場合は、本会員が電話もしくはオンラインで申し込むことが可能です。
家族カードを発行してもらう側の人からは申し込むことができません。
また、追加カードの発行には所定の審査があります。
審査というと、中にはこういう心配をされる方がいらっしゃるかとおもいます。
ただし、審査にかけられるのは本会員の方であり、家族カードを発行してもらう側の人ではありません。
本会員は、既にそのカード会社の審査に通過しているからカードを保有しているわけです。
つまり、追加カード発行の際の審査は、カード発行後に延滞を繰り返すなどのことがない限り、ほぼ審査に通過出来ると考えていただいて大丈夫です。
ココがポイント
- 追加カード発行の際の審査は、本会員に行われる
- 本会員のカード利用に問題がなければ、収入のない主婦やお子さん(18歳以上)にも家族カード発行が可能
注意!本会員のみ使える特典あり
基本的に家族カードにも本会員と同じ特典が付帯しますが、中には家族カードでは使えない特典がいくつか存在します。
比較的よく使うであろう特典の中から、家族カード対象外の特典を2つご紹介します。
コース料理が1名分無料のゴールド・ダイニング by招待日和
こちらはアメックスゴールドカードに付帯する特典です。
レストランで指定のコース料理を2名で利用した際、1名分が無料となるかなりお得な特典です。
しかし残念ながらこちらの特典は家族カードで利用することは出来ません。
こちらの特典を受ける際には、必ず本会員のカードで特典レストランの予約・支払いを行うようにしましょう。
高級ホテルに無料宿泊可能なフリーステイギフト
フリーステイギフトとは、年に1度国内のホテルに2名まで1泊無料で宿泊できるという、アメックスプラチナカードに付帯する特典です。
こちらの特典も、本会員のみが対象となっております。
流石に家族会員まで対象にしてしまうと、最大年間5泊10名までの宿泊が可能となってしまうので、家族カードが対象外なのはある意味納得ですね。
家族カード利用時のオススメ特典3選
とは言っても、家族カードで使えない特典ばかりではありませんのでご安心ください。
ここからは、筆者が個人的にオススメする家族カードで使っていただきたい特典を3つご紹介いたします。
絶対発行すべし!プライオリティパス
家族カードを発行したら、まずは一番最初に使いたい特典がこちらです。
プライオリティパスを取得すると、1,200ヶ所以上の空港ラウンジに入場することができ、無料の軽食やドリンクを楽しむことが可能です。
(2019年8月 重要追記: アメックスプロパーカードに付帯するプライオリティパスの一部が改悪されました。詳しくは以下の記事とあわせてご確認ください。)
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アメックスゴールドカード以上(ゴールドビジネス除く)の家族カードの場合、家族会員も無料でプライオリティパスを発行することが可能です。
プライオリティパスについてはこちらの記事で詳しくご紹介しております。
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(2019年8月 重要追記: アメックスプロパーカードに付帯するプライオリティパスの一部が改悪されました。詳しくは以下の記事とあわせてご確認ください。) 旅行好きの方はご存知の方も多くいらっしゃると思 ...
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※なお、前述のようにアメックスゴールドカードをお持ちの方が、グリーンカードの家族カードを発行した場合、グリーンカードの家族カードではプライオリティパスの登録ができなくなります。
旅行の際に大活躍!手荷物無料配送
2つ目のオススメ特典は、筆者も何度も利用している自宅⇔空港の手荷物無料配送サービスです。
国際線利用の際に限り、カード会員1名につきスーツケース1つを自宅⇔空港間無料で配送してくれるというサービスです。
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こちらは、ビジネスカードを含むプロパーのアメックスカードすべての家族カードで利用が可能です。
家族や夫婦で旅行に行く際、家族カードがあればすべての荷物を無料配送してしまうということも可能になります。
空港と自宅間を重い荷物を引っ張りながら移動する苦労から解放されます(笑)
アメックスプラチナコンシェルジェ
3つ目は、家族カード会員も24時間365日、無料でコンシェルジェサービスを利用可能なプラチナカードの特典です。
ホテルの予約をしなければいけないのをついつい忘れていて、気がつけば夜の11時…普通の予約デスクには時間外で繋がらない場合なども、コンシェルジェに丸投げしてしまえば迅速に返答をくれます。
そんな24時間対応の秘書を、家族カードも含めて年間5人雇えるということになります。
もはや金額には換算できないサービスと言えます。家族会員も非常に便利なコンシェルジェサービスを使えるのは助かりますね。
まとめ
追加カードを発行すると、ポイントを集約できたり高速道路利用料金もポイントで還元を受けられたりと、様々なメリットがあります。
ただし、家族カードでは受けられない特典もあります。
例えば夫婦で1枚ずつ本会員としてカードを保有する場合は、当然2倍の年会費がかかることになります。
本会員のみの特典をどうしても使いたい場合は、カード2枚発行するのもひとつです。
しかし、家族会員でも利用可能な特典のみをうまく使いこなすことで、大きな年会費の節約となります。
ご自身の生活スタイルに合わせて、うまくカードを選んでみてください。